2023/05/24
「SEO検定に興味があるけど何から始めたらいいかわからない」あるいは「SEOの知識を活かしたい!」という方はいらっしゃいませんでしょうか。
この記事では、SEOに興味がある方やSEO検定の受験を検討している方に、「SEO検定ってどんな試験?対策の仕方は?」など各レベルごとの出題範囲や申込方法などSEO検定を受験する際に必要な知識を網羅的にご紹介します。
SEOの知識を利用して効率よくSEO検定の取得を目指していきましょう。
目次
まずは、SEO検定で抑えておきたい基本情報をご説明します。
そもそもSEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化を略したもので、ウェブサイトやウェブページを検索エンジンの検索結果で上位に表示させるためのプロセスや手法のことをいいます。
検索エンジン(例:Google、Bing、Yahooなど)では、ユーザーが特定のキーワードで検索を行うと、関連性の高いウェブページが表示されます。SEOは、ウェブサイトのコンテンツや構造、リンクの質などの要素を最適化し、検索エンジンによる評価を向上させることで、検索結果での上位表示を目指すものです。
また、SEOの目的は、検索エンジンからの有機的なトラフィックを増やすことです。有機的なトラフィックとは、広告を使用せずに検索エンジンから訪れるユーザーのことを指します。SEOによってウェブサイトが上位表示されることで、多くのユーザーにアクセスされやすくなり、ビジネスやウェブサイトのコンバージョン率の向上につながることが期待されます。
SEO検定は、SEOの知識やスキルを評価するための試験です。SEO検定は、個人の能力や企業のスタッフのレベルを測定し、SEOの専門知識に基づいたスキルを持っているかどうかを確認するために利用されます。
SEO検定では、一般的なレベルの試験から上級レベルの試験までさまざまな難易度で構成されています。SEOの専門家としての信頼性や信憑性を高めるのに役立つ資格です。
SEO検定は4級から1級まで種類があります。各級によって出題範囲や試験内容は異なりますが、一般的には以下のような問題範囲が含まれます。
キーワードリサーチと競合分析 | キーワードの選定や競合分析の方法についての問題が出題されます。 |
サイト内最適化 | メタタグの作成やコンテンツ最適化、URL構造の設計など、ウェブサイト内での最適化に関する問題が出題されます。 |
外部リンクとリンクビルディング | 他のウェブサイトからのリンク獲得やリンクの品質評価に関する問題が出題されます。 |
ユーザーエクスペリエンスとテクニカルSEO | ウェブサイトの速度最適化、モバイルフレンドリーなデザイン、クローラブルなサイト構造など、ユーザーエクスペリエンスとテクニカルな側面に関する問題が出題されます。 |
それでは、各級ごとに詳しく見ていきましょう。
SEO検定では4級から順に難易度が上がっていくため、4級はSEO検定の中で最も簡単な試験になります。4級では、SEOの基本的な内容から最低限抑えておきたい知識の確認を目的とした比較的対策しやすい範囲が出題されるため、初心者の方や現状のSEO能力を試したいという方におすすめです。
参考までに4級で求められる知識の範囲をまとめました。*詳しくは公式ページをご覧ください。
SEOの基礎知識 | SEOの基本的な概念や用語、重要性に関する問題が出題されることがあります。 |
キーワードリサーチ | キーワードリサーチの基本的な手法やツールの利用方法に関する問題が出題されることがあります。 |
メタデータ最適化 | タイトルタグやメタデスクリプションの最適化に関する問題が出題されることがあります。 |
コンテンツ最適化 | ウェブページのコンテンツの最適化に関する問題が出題されることがあります。キーワードの適切な配置や見出しタグの利用方法などが含まれる場合があります。 |
内部リンク | ウェブサイト内の内部リンクの設定や効果的なリンク構造に関する問題が出題されることがあります。 |
SEOツールの基本的な利用 | Google Analyticsなどの基本的なSEOツールの使い方やデータ解釈に関する問題が出題されることがあります。 |
SEOの倫理とベストプラクティス | 倫理的なSEOの実践やベストプラクティスに関する問題が出題されることがあります。 |
3級では、4級の範囲を網羅した上で、より実践的にSEO対策を行う場合の知識が問われます。SEO対策で重要な「キーワード選定」に関しての問題が出題出題されるため、自身でSEO対策を行う際でも非常に役立ちます。
3級の出題範囲を大まかにまとめました。*詳しくは公式ページを確認してください。
SEOの基礎知識 | SEOの基本的な概念や原則、重要性に関する問題が出題されることがあります。 |
キーワードリサーチ | キーワードの選定や分析、競合調査などに関する問題が出題されることがあります。 |
メタデータ最適化 | タイトルタグ、メタデスクリプション、URL構造などのメタデータ最適化に関する問題が出題されることがあります。 |
コンテンツ最適化 | ウェブページのコンテンツの最適化に関する問題が出題されることがあります。また、キーワードの適切な配置や見出しタグの利用方法、コンテンツの品質向上などが含まれる場合があります。 |
リンクビルディング | 外部からのリンクを増やすためのリンクビルディングに関する問題が出題されることがあります。リンクの品質評価や適切なリンク戦略の選択などが含まれる場合があります。 |
テクニカルSEO | ウェブサイトのテクニカルな側面に関する問題が出題されることがあります。サイトの速度最適化、クローラへのアクセス制御、サイトマップの設定などが試験の範囲に含まれる場合があります。 |
SEOツールと分析 | SEOツールの利用方法やデータ分析に関する問題が出題されることがあります。Google AnalyticsやSEOキーワードツールの使い方やデータ解釈などが試験の範囲に含まれる場合があります。 |
2級では、4級から3級までの知識に加え、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)に評価されるためのコンテンツの作り方について主に出題されます。
また、SEO対策で大切な要素である「被リンク」の具体的な獲得方法についても出題されるため、「SEO対策をより深く行いたい」「上位表示に伸び悩んでいる」でお困りの方は2級に向けての学習することで自身のSEO対策でも効果が期待できます。ある程度のSEO知識がついている方におすすめの試験です。
SEOの基礎知識 | SEOの基本的な概念や原則、重要性に関する問題が出題されることがあります。 |
キーワードリサーチ | キーワードの選定や分析、競合調査などに関する問題が出題されることがあります。より高度なキーワード戦略やツールの活用方法なども含まれる場合があります。 |
メタデータ最適化 | タイトルタグ、メタデスクリプション、URL構造などのメタデータ最適化に関する問題が出題されることがあります。より高度な最適化手法や複数ページのメタデータ管理に関する問題も含まれる場合があります。 |
コンテンツ最適化 | ウェブページのコンテンツの最適化に関する問題が出題されることがあります。キーワードの適切な配置や見出しタグの利用方法、コンテンツの品質向上、ユーザビリティの考慮などが含まれる場合があります |
リンクビルディング | 外部からのリンクを増やすためのリンクビルディングに関する問題が出題されることがあります。リンクの品質評価や効果的なリンク戦略の選択、リンクプロファイルの管理などが含まれる場合があります。 |
テクニカルSEO | ウェブサイトのテクニカルな側面に関する問題が出題されることがあります。サイトの速度最適化、クローラへのアクセス制御、サイトマップの設定、モバイル対応などが試験の範囲に含まれる場合があります。 |
SEOツールと分析 | SEOツールの利用方法やデータ分析に関する問題が出題されることがあります。Google AnalyticsやSEOキーワードツールの使い方やデータ解釈、レポート作成などが試験の範囲に含まれる場合があります。 |
*詳しくは公式ページでご確認いただけます。
1級はSEO検定で最も難易度のある試験です。4級から2級までの知識を網羅した上で、さらにレベルアップした問題が出題されます。
様々なSEO課題に最も適したSEO対策ができるよう、最新のSEO対策を含めた応用の知識が問われるため、よりテクニカルなSEO対策を学習することができます。
SEO戦略立案 | 高度なキーワード戦略の策定、競合分析、ターゲットオーディエンスの理解などに関する問題が出題されることがあります。 |
テクニカルSEOの高度な手法 | ウェブサイトのテクニカルな側面に関する高度な問題が出題されることがあります。サイトの設計構造、JavaScriptの最適化、マルチデバイス対応などが試験の範囲に含まれる場合があります。 |
コンテンツ戦略と最適化 | 高品質なコンテンツの戦略的な開発と最適化に関する問題が出題されることがあります。コンテンツのクオリティ評価、ユーザビリティの最適化、長期的なコンテンツ計画の策定などが含まれる場合があります。 |
リンクビルディングの戦略と管理 | リンクビルディングの高度な戦略の立案や実施、リンクプロファイルの管理、リンクの品質評価などに関する問題が出題されることがあります。 |
ユーザエクスペリエンスとSEO | ウェブサイトのユーザエクスペリエンスの最適化とSEOの関連性に関する問題が出題されることがあります。サイトのパフォーマンス向上、モバイル対応、ユーザビリティの向上などが含まれる場合があります。 |
データ分析と効果測定 | SEOの効果測定とデータ分析に関する問題が出題されることがあります。Google Analyticsや他のデータツールの使い方、キーワードランキングのモニタリング、ROIの評価などが試験の範囲に含まれる場合があります。 |
*詳しくは公式ページでご確認いただけます。
難易度は各級によって異なりますが、基本的には4級から1級にかけてレベルが上がっていくため、難易度も4級から順に上がっていきます。
4級の試験は、SEOの基礎知識や一般的な最適化手法に関する問題が中心であり、初心者や入門者が受験するには適しています。4級の試験は、SEOの基礎を学びたい人や初歩的なスキルを身につけたい人にとって、一般的には比較的容易な試験と言えます。
一方、1級の試験は、高度なSEO戦略やテクニカルな知識、データ分析能力などが求められるため、経験豊富なSEO専門家や上級者にとって挑戦的な内容となるでしょう。
合格率は各級ごとに異なります。
4級:81%から89%、3級:68%から77%、2級:63%から87%、1級:70%から77%
となっています。4級から1級までいずれも合格率は年々上がっています。
しかし、合格率は一般的な目安として捉える必要があります。個々の受験者の能力や準備状況によって合格率は変動するため、合格率の高い試験であっても適切な準備を行うことが重要です。試験の範囲や対策資料に基づいて効果的な学習計画を立て、実践的な経験を積みながら臨むことが合格につながるでしょう。
SEO検定の合格ラインは得点率の80%以上と定められています。
試験日程は、試験会場によって大きく異なります。
会場は、東京、大阪、名古屋、福岡の全国4か所で開催されています。各会場によって開催回数が異なっており、東京では、1月2月4月6月8月10月12月の7回行われていますが、福岡では5月と11月の2回しか行われていません。
試験日程や試験会場は受験する級や場所によって大きく異なるため、公式サイトで確認してください。
4級の試験日程はこちら
https://www.ajsa.or.jp/kentei/seo/4/schedule.php
3級の試験日程はこちら
https://www.ajsa.or.jp/kentei/seo/3/schedule.html
2級の試験日程はこちら
https://www.ajsa.or.jp/kentei/seo/2/schedule.html
1級の試験日程はこちら
https://www.ajsa.or.jp/kentei/seo/1/schedule.php
受験料は各級で異なり料金は以下になります。
4級 | 5,000円(税別) |
3級 | 5,000円(税別) |
2級 | 6,000円(税別) |
1級 | 8,000円(税別) |
受験料には、試験の受験権や試験資料の提供、合格証明書の発行などが含まれています。
インターネットまたは電話で申込みが可能です。
インターネット申込は公式サイトで24時間受付けているため、インターネットでのお申込がおすすめです。
電話での申込は平日の9:30-18:00となっています。
東京:03-3519-5315 大阪:06-6133-5779
申込み締切り日は各試験日の3日前になっています。SEO検定では受験票はなく、受験当日に申込時に届くメールを提示する形になります。
結果については試験日から14日以内に郵送されます。
詳しくは公式サイトをご確認ください。
SEO検定では特に受験資格は設けられていません。受験したい級があれば誰でも受験可能です。現状の知識量や学習したい範囲に合わせて受験する級を選ぶことができます。
ただし、受験者数が上限に達した場合、申込を断られる場合があるため、受験を考えている方は早めの申込をお勧めします。
SEO検定は、インターネット上でオンライン受験することができます。
試験形式はマークシートになります。1級から4級まで全て選択式試験となっており、4択で出題されます。
◾️試験時間
験時間は60分です。
・9:20 – 10:20
・11:00 – 12:00
・13:00 – 14:00
・14:40 – 15:40
・16:20 – 17:20
・18:00 – 19:00
会場や級によって異なりますが、時間は上記のいずれかになります。
◾️問題数
問題数は80問で構成されています。
SEO検定を受ける際には、以下の注意点に留意すると良いでしょう
試験の範囲や内容を把握しておきましょう。公式なガイドラインや過去の問題例を確認し、どのような知識やスキルが求められるか理解しておくと良いでしょう。
試験に向けて適切な学習や準備を行いましょう。関連する教材や学習リソースを活用し、試験の要点や重要なトピックに焦点を当てて学習するといいでしょう。過去問や模擬試験を中心に対策を行うことで試験形式や問題解決のスキルを向上させることができます。
試験の日程を確認し、試験日時に間に合うように計画しましょう。試験時間制限に注意して、各問題に適切な時間を割り当てるようにしましょう。
SEO検定に備えて効果的な勉強法をいくつか紹介します。
受験する機関や団体の公式ウェブサイトや関連する情報源から、試験の範囲や内容を把握しましょう。試験範囲を理解することで、学習計画を立てる上での指針となります。
SEOに関する参考書やオンラインコース、ウェブサイトやブログなどの情報源を活用しましょう。信頼性の高い情報源を選び、基礎知識から応用的なトピックまで幅広く学習しましょう。
SEOの理論だけでなく、実際のウェブサイトやプロジェクトでの経験も重要です。自分のウェブサイトやブログを最適化することや、実務のプロジェクトに参加することで、理論を実践的に学びましょう。
SEOにはさまざまなツールが存在します。キーワードリサーチツールやアナリティクスツールなどを活用し、データ分析や最適化に役立てましょう。
過去の試験問題や模擬試験を解くことで、自身の知識や理解度を確認しましょう。誤った理解や不足している領域を特定し、それに集中的に学習することができます。
SEO検定の取得は、個人のスキルアップやキャリアの発展において様々なメリットがあります。
SEO検定を受けることで、SEOに関する専門知識を習得することができます。検定の過程で学んだSEOの基礎や応用技術は、ウェブサイトやオンラインプロジェクトの成功に貢献することができます。
SEO検定の取得は、自身の専門知識と能力を証明する手段となります。取得した資格は、クライアントや雇用主、同業者に対して自身の信頼性と専門性をアピールすることができます。
SEO検定の取得は、キャリアの進展や就職活動において有利になることがあります。企業やクライアントは、SEOの知識やスキルを持つ候補者を求めており、検定取得はその要件を満たすことにつながります。
SEO検定を活用する方法は多岐にわたります。自身の目標やニーズに合わせて、最適な活用方法を選択しましょう。
SEO検定で獲得した知識やスキルを、自身の職務や仕事に活かしましょう。SEOのベストプラクティスや最新のトレンドを実践し、ウェブサイトの可視性やトラフィックの向上、コンテンツの最適化などに取り組むことで、成果を上げることができます。
SEO検定で学んだ知識を自身のビジネスやウェブサイトに応用しましょう。キーワードリサーチやコンテンツ最適化、メタデータの改善など、検定で学んだテクニックを実践してウェブサイトの検索エンジンランキングを向上させることができます。
SEO検定の取得は、自己ブランディングやマーケティング戦略に活用することもできます。自身のウェブサイトやブログにSEOの知識を生かし、トラフィックの増加やオーガニック検索の強化を図ることで、自身の専門性や情報発信力を高めることができます。
SEO検定に加えて抑えておきたい、SEOの関する資格をご紹介します。
認定SEOコンサルタントは、SEO検定と同じく「一般社団法人全日本SEO協会」が実施している試験で、SEO(Search Engine Optimization)に関する知識やスキルを持つ人材を認定するための試験です。試験内容は、SEOに関する基本的な知識から応用的な戦略の理解まで、幅広いトピックをカバーしています。
SEO検定の4級〜1級すべてを合格すると、認定SEOコンサルタント養成スクールが主催する「SEOコンサルティング学習カリキュラム」を受講することができ、卒業課題の提出と認定審査に通過すれば認定SEOコンサルタントの認定を受けることができます。
認定SEOコンサルタント試験は、業界の専門家やプロフェッショナルにとって、自己啓発やキャリアの発展に役立つ資格のため、ぜひSEO検定と合わせて受験を検討してみてください。
Google AdWords認定資格は、Googleが公式で提供、実施しており、広告プラットフォームを効果的に活用できる能力を証明するための試験です。認定資格を取得することで、広告主やデジタルマーケティングの専門家は、自身のスキルや知識を証明することができます。
この試験は無料で受講可能な点が魅力的な試験です。
SEO検定は4種類の試験で構成されているため、初心者の方からSEO知識を向上、発展させたい方まで様々なレベルに合わせて受講することが可能です。「SEO知識をつけたい」「SEO対策を活用したい」方は、SEO検定に向けて学習をすると効率的に抑えたい範囲を学習することができるため、受験を検討されている方はぜひSEO検定の取得を目指してみてください。