2021/12/13
この記事では、SEOにおいてエリアの影響を強く受けるサイトに向けて、ローカルSEOとは何か、ローカルSEOがなぜ重要なのか、またローカルSEOを成功させるために重要な3つのポイントについて解説します。特に全国に事業を展開しているサイト、関東・近畿など主要なエリアに絞って事業を展開しているサイトにはローカルSEOは重要な施策とまります。前編・後編に分けて解説しています。ぜひご覧ください。
関連記事:SEO対策でまず最初に確認をしておきたい3つの内部施策視点・前編
目次
ローカルSEOとは、地域・エリアの影響を受けるキーワード(ローカルキーワード)に対し、SEO対策を行うことです。
ローカルSEOの重要性は昨年2020年2月のアップデートにより顕著に確認できました。エリアとの結び付きが高まったアップデートでした。上記画像を見ていただければ分かる通り、大阪IPアドレス上で調査した「マッサージ」というキーワードの検索結果は上位3サイトが店舗情報を含むサイトになっています。当該キーワードは従来であれば、コラムなどで展開するHowto系のサイトの露出が多い特徴がありましたが、このアップデートにより検索結果面が大きく変更され、エリアとの結びつきが強いページが上位表示するようになりました。キーワードとエリアの結びつきが今まで以上に重要になり、今後も重要になっていくと考えられます。
ローカルSEOはアルゴリズムアップデートにより今後ますます重要になると説明しましたが、それ以上にセッション数増加の観点で重要な施策であることを認識してほしいと思います。上記画像Googleキーワードプランナーでサジェストされた「着物 買取」を例に見てみましょう。「着物 買取」というキーワードは月間検索数22,000で、最もセッションが期待できるキーワードです。着物のリユース事業を展開している企業さまなら、最も上位表示させたいキーワードでしょう。ここで見落としてはいけないのが、「着物 買取 大阪」「着物 買取 京都」など、エリア名を含んだキーワードもしっかり検索需要(検索量)があるということです。上記キーワードプランナーはあくまで一例で、他にも「大阪」「京都」などの主要都市だけではなく、市町村名など幅ひろく存在します。全国展開している企業さまなら、都道府県市区町村漏れなく対策できていれば、それだけでBIGキーワードに匹敵する数千単位のセッション数を獲得できることもあります。BIGキーワードにこだわりすぎるあまり、上記「エリア名×着物買取」を見落としていることは機会損失になります。また余談ですが、エリア名が含まれるローカルキーワードはコンバージョン貢献も高いため、絶対に対策したいキーワードです。
実際に「着物 買取 京都」を例に検索結果面を見てみると、京都の店舗を構えるサービスのページ、京都に特化した情報を記載したページが上位に並んでいることが確認でき、多くの事業者がしっかり対策していることが伺えます。このように、エリア名を含むローカルキーワードもしっかり対策していくことは、集客面で非常に重要です。裏を返せば、エリアの結びつきを考慮せず、ローカルSEO対策が不十分になれば、上位表示も難しく、もちろん集客にも寄与しません。
ここまでで、ローカルSEOに取り組む必要性や重要性がおわかりいただけたかと思います。ここからは、「うちの業界やキーワードはローカルSEOが必要なのか」そんな方に、ローカルSEOを実施する必要があるか(エリアの影響を強く受けるジャンルか)確認する方法についていくつか紹介します。もう既に認識しているよという企業さまも、新しい気づきがあるかもしれませんので、ぜひご覧ください。
まずは実際にキーワードで検索してみる方法です。自社の販売するサービスや商材の単体キーワードや、「〇〇 京都」「〇〇 梅田」など、エリア名を含めて検索してみます。
検索結果のほとんどがエリア名を含むタイトルやURLであればローカルSEOの必要があると言えます。また、リスティング広告枠と自然検索枠の間にマップ情報が掲載されていれば、上記と同じくエリアとの結びつきが強くローカルSEOが必要です。上記方法がローカルSEOが必要かどうかを知る、最もオーソドックスな方法です。
次に、ブラウザの機能を使って調査する方法を紹介します。Chromeブラウザのディベロッパーツールを使い、アクセスエリアを変えて確認する方法です。まず対象のキーワードで検索してみます。そして、もう一度同じキーワードを別のアクセスエリアに変更して検索します。 一回目の検索結果と、アクセスエリアを変更した2回目の検索結果が異なるようであれば、エリアの影響が強いキーワードであると言えます。
最後に紹介する方法は、競合ドメインの流入キーワードから確かめる方法です。上記画像は、SEOの競合分析ツール「a-hrefs」で、ドメイン全体の流入キーワードを確認できる画面を写したものです。リユース事業を展開する「福ちゃん」のドメインを調査させていただいたものですが、主要流入キーワード「着物 買取」を代表に、「着物 買取 東京」「着物 買取 名古屋」「着物 買取 京都」など単体BIGキーワードに加え、エリア名を含むキーワードも多数上位表示を達成し、多くのセッションを獲得しています。このように、ツールを用いて競合ドメインや業界最大手のドメインを調査することで、ローカルSEOすべきかどうか、も確認できるのです。また、それ以上に、このような検索領域における競合分析を行うことで、事業拡大のヒントや、webマーケティングないしはSEOのKPIを立てる上での指標にもなるため、有効な手段になります。
本記事地域・エリア・キーワードに対するSEO対策の重要性と上位表示を成功させる3つのポイント:前編では、「ローカルSEOとは」、「ローカルSEOが重要な理由」「ローカルSEOを実施すべきか確認する方法」について解説しました。後編では、実際に上位表示させるための具体的な施策や成功に導くポイントについて解説しています。後編からが本テーマの最重要パートになりますので、ぜひご覧ください
後半はこちら: