2021/12/15
この記事では、SEOにおいてエリアの影響を強く受ける企業さまに向けて、上位表示させるための具体的な施策や成功に導く3つのポイントについて解説します。
特に全国に事業を展開している企業さま、関東・近畿など主要なエリアに絞って事業を展開している企業さまにはローカルSEOは重要な施策となります。
前編ではローカルSEOとは何か、ローカルSEOがなぜ重要なのかを解説していますので、こちらもあわせてぜひご覧ください。
関連記事:SEO対策でまず最初に確認をしておきたい3つの内部施策視点・前編
ローカルSEOで上位表示させるには、まずGoogleマイビジネスに自社の店舗情報を登録することがポイントです。
上記画像を見ていただければ分かる通り、Googleマイビジネスに登録すると、Googleが登録されているURLドメインと自社のドメインを連携して表示します。
仮に、Googleマイビジネスに大阪の住所を登録すると、「大阪にある店舗・会社のドメイン」とGoogleが判断するため、「大阪」を含めたキーワードやアクセスエリアが大阪の時などの検索結果に強くなります。
Googleマイビジネスの登録時に注意していただきたいのが、「NAPの一致」です。
NAPは自社の会社名(Name)や住所(Address)、電話番号(Phone)の頭文字から成り立つ言葉で、Googleが店舗情報を認識する重要な役割があります。
すでに登録されている企業さまの中には、NAPを重要視していなかった方もいるかもしれませんが、自社ドメインのNAP情報と登録するNAP情報が一致していないと、Googleからの評価が下がるのでエリア性が上がりません。
たとえばドメインは会社名「S-fleage」の表示であるのにも関わらず、Googleマイビジネスには会社名「エスフレイジ」で登録していたとします。
この時Googleは2社が別の会社だと認識してしまうため、結果的に地域とサイトの結びつきが弱くなります。
そのためエリア性を高めるには、ドメインとGoogleマイビジネスに登録するNAPを一言一句一致させて、Googleに同一会社と認識してもらう必要があります。
あわせて、Google MAPをサイト内に設置すると、Googleがドメインと登録したNAPの信ぴょう性を高められるので忘れずに設置してください。
次に、タイトルタグやh1・h2にエリア名を入れてローカルSEO対策をしましょう。
ご存じの方も多いかと思いますが、Googleはサイトの情報を読み込む時、同じ重要度ですべての文章を読むのではなく、h1を最重要と捉えて優先的に読み込みます。
具体的にはh1やh2、h3を順番に読み込んでいった後に、何もタグがついていない文章を読み込みます。
そのため対策したいキーワードをh1やh2に埋め込むと、そのキーワードの重要性をGoogleにアピールできます。
ただ無理やりエリア名を入れるのではなく、自然な形で埋め込むのがポイントです。
実際にリユース事業を展開する「福ちゃん」の大阪府に特化したページを見てみましょう。
上記画像を見ていただいた通り、h1では「【大阪府】で着物買取なら福ちゃんへ……」。
h2では「大阪府の店舗一覧」という自然な形でエリア名を埋め込んでいます。
さらにh3にも「大阪 梅田店」とエリア名を入れておられるので、Googleクローラーの特性を意識した対策がされていると伺えます。
参照:ローカルSEOとは?SEO・MEOとの違いや効果・メリット、基本的な対策ポイントと注意点を解説
https://gmotech.jp/semlabo/meo/blog/local_seo_point/
全国展開をしている企業さまがローカルSEOを実施する場合、47都道府県それぞれの地域ページを制作することが理想です。
「すべてユニークなページを作成するのは、大変な工数がかかる」とお考えの方もおられるかもしれませんが、そのような方に向けて、複数社を調査する中で弊社が得た「気づき」をご紹介します。
上記画像は、地域ページの対策に成功されている企業さま「福ちゃん」の47都道府県の地域ページの類似度(平均値)を調査した結果です。
見ていただいた通り、一致率は意外と高いことが判明しました。
タイトルの類似度は96%で、本文やHTMLも70〜80%は一致しておりました。
そのため、7割前後は同じような内容でも問題なく、残りの2、3割の部分をユニークにすることで地域ページの対策は可能と思われます。
上記画像は福ちゃんの大阪府の地域ページです。
タイトルは「大阪府で着物買取店をお探しなら」に設定されていますが、他の地域ページの場合、「大阪府」の部分だけを対象のエリア名に変更しただけでした。
それゆえに各地域ページとのタイトル一致率は96%と高いですが、評価されるコンテンツとして上位表示されております。
対象エリアの店舗情報や対象エリアの市町村の情報などを含むことで、2、3割の部分のユニーク性は担保されます。
具体的に福ちゃんでは、上記画像のように、大阪府内の対応可能地域を掲載しています。
他にもユニーク性を出す方法として、アンケート時の「お客さまの声」などを掲載することも有効です。
全国展開している企業さまの場合、やはり47都道府県の地域ページの作成が重要になってきます。
ここまでお伝えしたように、地域ページの7割前後は同じような内容で、残りの2、3割の部分をユニーク性を出していただければ問題はございません。
そして、メインLPは作成した地域ページとの関係性を深めることで、エリア検索で上位表示される2段構えができます。
GoogleにメインLPと地域ページの関係性を伝えるには、上記画像のように、メインLPのボディ部分に地域ページへのリンクを設置します。
アンカーテキストをリンク先のエリア名にすると、Googleがリンク先の地域ページ内容を把握しやすくなるため、クローラビリティの向上につながり地域ページの上位表示にも貢献します。
いかがでしょうか。
今回は前編・後編に分けて、ローカルSEOで上位表示させるための具体的な施策や成功に導く3つのポイントを紹介しました。
・Googleマイビジネスでマップとサイトを結びつける
・title・h1・h2に狙いたいエリア名を設定する
・地域性ページの関連性を強めるSEO施策を行う
全国展開している企業さまの今後の対策にお役立ていただければ幸いです。