2022/03/07
Google検索で上位1ページ目に表示させるために重要な項目をあえて1つ挙げろと言われたら、”検索意図分析”である、と自信を持って言います。
SEOには様々なテクニックや考え方がありますが、つまるところはこのユーザーの検索意図をどれだけページで満たせているか?で、極論を言うと、検索意図を完璧に満たすことができていれば上位表示できるという考え方です。
本記事ではその上位表示させる為の検索意図分析の2つの方法を伝えることにします。
関連記事:地域/エリアキーワードに対するSEO対策の重要性と上位表示を成功させる3つのポイント:前編
具体的な話しに入る前に、私がちが考えるSEOの考え方の説明からするのがより理解をしてもらいやすいと思いますので、まずは私たちが考えるSEOの説明をします。SEOには様々な考え方があり、まずSEOの考え方でまず一番オーソドックスな考え方として、ビッグ単体ワードでTOPページを上げるというのがあると思います。
例として、京都の観光メディアで舞妓お座敷体験を紹介しているサイトがあります。この舞妓メディアは舞妓お座敷体験を紹介してるサイトですが、このメディアの場合、”舞妓”というキーワードがビッグ単体ワードになります。このビックワードには多数の検索意図が含まれています。
例えば、舞妓の歴史を知りたいという学生が「舞妓」と検索したり、着物好きなユーザーで舞妓が着ている着物を調べたいというユーザーも「舞妓」と検索します。そして上図の青い部分にでここが当メディアのターゲットユーザーになりますが、京都に観光に来るユーザーで、せっかく京都に行くので舞妓のお座敷を体験をしたいというユーザーも「舞妓」と検索します。
このようにビック単体ワードには様々な検索意図が含まれていることが多く、検索意図のノイズが多いというのがビック単体ワードの特徴になります。ですので私たちが大切にしている考え方として、検索意図をしっかりと最初に切り分けることが大事と考えています。まず最初に検索意図を切り分けるキーワードプランニングが重要になります。
この舞妓メディアサービスから見た際にコンバージョンレートが高いポテンシャルキーワードとポテンシャルが低いキーワードを切り分けると上図になります。左側のキーワードがコンバージョンレートが高いと考えられるキーワードで、「舞妓 食事」「舞妓 接待」「舞妓 料金」がポテンシャルの高いキーワードとなり、対策すべき優先度が高いキーワードになります。
次に右側のキーワードはポテンシャルが低いと考えられるキーワードで、「舞妓 歴史」「舞妓 名前」「舞妓 年齢」等です。これらの対策優先度は低く、まずは左側のポテンシャルが高いと考えられるキーワードから対策をしていくという考え方になります。
次にそれぞれのポテンシャルが高いキーワードの検索意図について考えます。同じポテンシャルが高いキーワードでもそれぞれのキーワードで検索意図は異なります。「舞妓 食事」であれば、”お座敷ではどんなお料理がでるのかな?”、”お座敷での食事のマナーはどうしたら良いのかな?”というのが気になって検索されるのが「舞妓 食事」の検索意図になります。
また一方で「舞妓 料金」であれば、舞妓の世界は閉鎖的な環境ですので、”4人でお座敷にいくと何十万円の料金がかかるのかな?”、”意外と数万円の料金で大丈夫なのかも?”というのが気にって検索されるのがこのキーワードになります。よって同じポテンシャルが高いキーワードではもそれぞれのキーワードによって検索意図は変わってきます。
ここで重要なのがTOPにページにある情報はあくまで企業側が伝えたい情報を発信しているのがTOPにページである、といい事実です。「舞妓 食事」キーワードで求めている情報は企業のTOPページにはありません。「舞妓 食事」キーワードであれば「舞妓 食事」の検索意図を満たすページを作成し、まずはそのページにユーザーに訪れてもらい検索ニーズを満たしてあげることが重要となります。
その後にTOPにページにユーザーが遷移し、自社のサービズを知ってもらい、その後に申し込み等のコンバージョンをするという動線が大切になります。
では次にそのページを作成した際に、「舞妓 食事」とユーザーが検索した際にどうやってそのページを検索上位に上げればいいのかの説明を次のパートでします。
SEOの順位決定ロジックについて説明します。SEOの順位決定ロジックには大きく2つの考え方があります。 まず一つは外部施策になります。外部施策とは、 Yahoo JAPAN のようなドメインパワーが強いサイトから自社に被リンクをもらう被リンクの質と、様々なブロクで自社のことが紹介されている被リンクの数が評価されるものになります。
しかし被リンクは意図的に作ることができますので、外部施策として行う被リンク施策はGoogleが重要視するポイントとして相対的に重要度が下がっています。
※逆に意図的に被リンク施策を行うと、Googleからペナルティーを受けることになり順位が圏外に飛ばされることもあります。
私たちが重要と考えているのは内部施策になります。内部施策には様々なシグナルが存在します。例えば、キーワード含有率は何パーセントになるのか?共起語数はどれだけ含まれているか?一般的に考えられたりしています。
しかしこれらのシグナルを最もシンプルに表現すると、”ユーザーが興味を持つ情報をどれだけそのページが持っているか?”、”ユーザーが興味を持ってそのページを読み込むか?”、”ユーザーが興味を持ってそのページを読み込めば Google から評価されて検索順位が上がる”という考え方ができます。よって内部施策の考え方で重要なことは、ユーザーの検索意図を理解して、ユーザーが求める情報をそのページで網羅的に専門性を持って発信するということになります。
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では次にどうやってユーザーの検索意図を分析すれば良いのか説明をします。検索意図の分析はイメージして想像で分析をすればいいのか、と言うと違います。ユーザーの検索意図は論理的に根拠をもって分析することができるというのが私たちの考え方です。論理的に根拠をもって分析する方法は大きく2つになります。まず1つが関連・サジェストワードからの分析になります。
Google の検索窓に「舞妓 食事」と検索すると、「舞妓 食事」キーワードの他にも複数のキーワードが表示されます。このキーワードたちは 「舞子 食事」と検索するユーザーは他にもこのようなキーワードを検索しています。という Google からのおすすめキーワードになります。このサジェストワードからユーザーがどのような情報を求めているのかということを分析することが可能です。
例えば、図にありますように、「お座敷体験 料金」と他にも検索されているので、”お座敷の料金のことが気になっているんだな”
ということがここから分かります。また他にも「お座敷遊び ツアー」というキーワードがありますので”実際に会い方の手段を探しているんだな”ということがわかります。
2つ目の分析方法は答えは検索結果面にあるという考え方になります。実際に「舞妓 食事」と検索して1ページ目に出てくる上位10サイトは、ユーザーから支持されて、Googleから評価されて上位に上がってきているページです。よってこれら10サイトには必ず共通して入っている項目があります。
しかし、これら共通して入っている項目はあくまで同質化でしかないので、1位のサイトにはあるけれども2、3位のサイトにはない情報であったり、自社だからこそ持っている1次情報を入れ込む事を差別化ポイントとし、同質化して同じ土俵に乗せ、差別化で上位に上げるという考え方になります
以上が、検索意図を論理的に根拠を持って分析する方法でした。この方法をマスターできれば、どのキーワードでも再現性を持って上位表示させることが可能になってきます。
もちろんこれだけでは無いのですが、SEOで最も大事と考えるのは検索意図を満たすということで、ユーザーの検索意図を分析する方法を再現性を持って行う方法を今回は説明しました。