2022/01/15
この記事では、SEO対策で最初に確認をしておきたい内部施策として、クローリングを促進する方法を解説します。
特に「内部施策を耳にしたことはあるけど、まだ実践できていない方」や「これから本腰を入れて実施するために、内部施策の知識を蓄えたい方」に読んでいただきたい内容です。
前編・後編に分けて構成しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
内部施策のお話をする前に、そもそもGoogleは、どのようにランキングを表示しているのかご存じですか?
Googleはインターネット上に公開されたHPを、上記画像のように「クローリング」「インデックス」を行い、ユーザーに有益であると判断した順にランキング形式で表示します。
上記画像は、1月29日にアップした弊社記事のランキング推移です。
Googleが記事をランキングに反映するまでの時間を確認してみます。
見ていただくと分かる通り、記事を投稿した段階ではランキングに反映されておらず、投稿した2日後にようやく14位にランクインしています。
つまり、クローリングとインデックスに2日間かかったということです。
このようにGoogleは投稿された記事をクローリングやインデックスを行うため、投稿からランキング反映までに時間を要します。
反映までの時間を短縮するには自社サイトや記事に、Googleがクローリングやインデックスをスムーズの行いやすくなる施策を導入する必要があります。
Webサイトを上位表示させるSEO対策には、外部施策や内部施策、コンテンツSEOがあります。
上記画像の赤枠で囲まれている「内部施策」と「コンテンツSEO」が弊社が考える重要な部分です。
外部施策とは、被リンクを獲得していく施策です。
しかし年々、外部施策の重要度は相対的に下がってきております。
数年前であれば、意図的に作った被リンクを自社サイトに貼っていても順位が上がっていましたが、最近は意図的な被リンクを検知するアルゴリズムが構築され、ペナルティが与えられる可能性があります。
ペナルティを受けると順位が上がりづらくなってしまうため、弊社では、あくまでナチュラルにリンクを獲得するかが大切だと考えております。
別記事では、どのように質がいい被リンクを獲得するかを解説しているので、気になる方はぜひあわせてお読みください。
近年のトレンドであるコンテンツSEOは、今のドメインが持っているパワーのMAX値を100とした時に、記事を増やしていくことで100あるパワーを120、130に高めていく施策と考えてください。
一方でこの記事のメインテーマである内部施策は、サイトスピードやモバイルの最適化など、今のドメインが持っている100のパワーを正当に100とGoogleに評価してもらうための施策です。
上記画像にあるように、弊社では3つの視点で内部施策を実施する必要があると考えております。
中でも、この記事ではクローリングに対する内部施策を解説します。
クローリングを促進させる内供施策として上記画像の4つの方法が挙げられます。
1つずつ確認していきましょう。
まず「XMLサイトマップを作成」してクローリングを促進します。
XMLサイトマップとは、Googleのクローラーにサイトの構造を理解してもらうためのものです。
どこの部分にどのような情報があるのかを知らせられるので、クローリングが効率的になります。
XMLサイトマップがなければ、特にECサイトのような大規模サイトの場合、クローラーが必要な情報までたどり着けない可能性も出てきてしまいます。
そのためまずは、XMLサイトマップを作成してGoogle Search Consoleから送信してください。
XMLサイトマップを作成するには、上記画像にあるようなツールやプラグインを活用するのがおすすめです。
XMLサイトマップに関しての具体的な活用方法はこちらで解説しているので参考にしてみてください。
次に「パンくずリストの設置」を行い、クローリングを促進しましょう。
パンくずリストとは、サイトページの上部に表示されるサイトページの階層・順番を記載したものです。
パンくずリスト設置することで、ユーザは視覚的に「いま自分がサイトのどこにいるのか」を把握できるので、ユーザの回遊率が向上しSEO的にプラスの効果を得られます。
また、クローラーもサイト内のリンクを巡回しやすくなり、よりページが評価・インデックスされやすくなります。
パンくずリストの設置方法は、上記画像を見ての通り、主に3つの形式があります。
基本的にはどの形式を選んでいただいても問題ありません。
ただ大規模サイトの場合、3番目の形式で「繋がる全経路を表示する」と膨大なリストになってしまうので、1か2番目の形式で表示する方がベターと考えております。
あわせて覚えていただきたいのが、パンくずリストはそれ自体が内部リンクになる点です。
そのため対策したいキーワードを、自然な形でアンカーテキストに入れることで評価を上げられます。
上記画像にあるGulliverのパンくずリストでは、「中古車のガリバーTOP」というアンカーテキストを採用しています。
このようにアンカーテキストを単に「TOP」するのではなく、キーワード「中古車」を入れることで、そのキーワード評価の向上に繋がるでしょう。
他にも「重複ページの解消」によってクローリングは促されます。
クローラーは、URL末尾のindexやhtmlの有り無しなどは別記事と認識します。
そのため同じ内容でURL末尾がindexの記事とhtmlの記事が存在していると、クローラーは似たようなページが存在していると判断してしまいます。
上記画像にあるように、重複ページを解消つまり正規化しないと、Googleに「複数のページに同じ内容の記事が存在する」と認識されるため、サイト全体の評価が分散してしまいます。
重複ページを正規化するには、主に3つの対処を行います。
①301リダイレクト
重複しているページからリンクを飛ばし、1つのページにURLを集約する方法。
301リダイレクトを実施することで、Googleは永久的にリンク先のページを評価してくれます。
ちなみに302リダイレクトは、サイトリニューアル中など一時的に別URLへ飛ばす場合に有効なので、重複ページを正規化するには「301リダイレクト」を実施しましょう。
②canonicalタグの設置
重複しているページの中で、最も大切なページつまり「正規ページ」を伝える方法。
正規ページを示して、クローリングを優先してもらいましょう。
③alternateタグの記述
代替ページが存在することを伝える方法。
PC版やスマホ版など、同じ内容の記事でもURLが異なる場合に活用しましょう。
さらに「内部リンクを設置」することでクローリングされやすくなります。
上記画像を見ていただいた通り、内部リンクはクローラーが巡回する導線です。
クローラーが巡回しやすくするには、サイト内に内部リンクを張り巡らせることがポイントです。
クローラーは1度だけではなく、何度も回遊してサイトや記事を評価します。
そのため、クローラーに何度も重要なページへ来てもらう内部リンクの設計すると、クロールされる回数も増えてSEO的にも評価されます。
また、内部リンクを設置することで新規記事のランキング反映も早まります。
反映されるまで通常であれば1週間かかるのですが、上記画像の弊社メディア記事のように、内部リンクを設置することで投稿した2日後にランキングがつくこともあり得ます。
それゆえに、他の記事から作ったばかりの記事などへ被リンクを集めることで、新規記事にクローラーが来やすくなり、順位にも反映されやすいと結論づけられます。
ここまで、「SEO対策でまず最初に確認をしておきたい内部施策・前編」としてクローリングを促進する内部施策をご紹介しました。
後編では、インデックスを促すための内部施策を解説するのでぜひあわせてお読みください。