2022/03/21
「SEO対策をしたいけど、何からすれば良いかわからない」というSEO初心者の方もたくさんいるでしょう。近年インターネットが普及し、WEBマーケティングの重要性が高まっているため、この最初の壁に苦しむ人は多いはずです。そこで今回は、SEO対策を始めた人が一番最初に読むべき入門書として、SEOの本質的な内容だけをまとめてみました。最初にこの記事を読むことで、実際にテクニックを使って記事作成をする場面でも、テクニックの奥にあるSEOの本質をくみ取り、周囲とはひと味違う記事を書けるようになるはずです。この記事から、SEOライティングの一歩目を踏み出しましょう。
目次
SEOライティングとは、Googleの検索エンジンで評価され、上位表示しやすい文章を書くことです。一般的なライティングでは、ユーザーが読みやすいコンテンツにすれば十分かもしれません。しかしSEOライティングは、一般的なライティングの何倍も気をつけるべきポイントがあります。何倍もあるのですが、本質的に気をつけるべきポイントは次の2つに集約されます。
要は、ユーザーと検索エンジン、両方に配慮したコンテンツにすれば良いわけです。SEOライティングが思ったより単純だと少し感じてもらえたでしょうか?
では次に、コンテンツをどのような流れで書くのかを紹介します。ここも実際はもう少し細かい作業があるのですが、今回はざっくり4つにわけてお話しします。
コンテンツを作成する際最初にすることは、対策するキーワードの検索意図を分析することです。ユーザーが求めている情報を提供するために、なぜこのキーワードで検索をかけたのか、というユーザーの真意を把握する必要があります。方法としては大きく、①競合サイトを分析する、②ツールを使って分析する、の2種類あります。①競合サイトを分析する方法では、競合で上位表示されているサイトをいくつか見比べることで、Googleに評価されやすい内容・記事構成の傾向をつかむことができます。②ツールを使う方法では、検索数や検索前後に移動するサイト内容から、ユーザーの属性・悩みを把握することができます。2つともユーザーを理解するために必要不可欠な作業になります。
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検索意図の分析が終わったら、次は記事を設計します。段落構成・内容・画像の配置など、記事を執筆する前に記事の設計書を作っていく段階になります。そもそも記事設計をすべきなのか疑問に思われる方もいると思います。ですが、競合サイトと差別化をし、ユーザーが求める最高の記事にするためには、いきなり書き始めるのではなく事前の緻密な設計が必要不可欠でしょう。記事設計に当たっては、主に競合サイトを参考にします。上位に表示されている記事には、内容や話の流れに似たような傾向が見られることが多いです。この傾向をキャッチアップして自分たちの記事に取り入れつつ、競合より優れた記事にするにはどうすれば良いか、どこで差別化するかも考えながら記事設計をしていきましょう。
記事設計が終わったら、いよいよ記事の執筆に入ります。一般的によく言われるSEOのテクニックは、だいたいこの段階で発揮されることになります。記事設計の段階で意識していなかったことでも、実際の文章にしてみると違和感が出てくることがあります。違和感を解消するために適宜修正をしつつ、メタディスクリプションやタイトル、見出し、画像、URLなど細かいテクニックにも意識を向けなければならない点に難しさがあります。とは言え、何本か記事を執筆していると体に染みついてくるところもあるので、まずはとにかく執筆をし続けることが大切です。
記事を執筆し終わったら、最後に記事が世の中に出しても大丈夫なクオリティか、チェックする段階に入ります。情報の正確さ、文法や誤字脱字、読みやすさ、競合サイトとのコピー率が主なチェックポイントです。特に競合サイトのコピー率は、場合によっては法的問題に発展することもあるため、入念にチェックすることが大切です。
コンテンツ作成のフローを確認できたところで、いよいよSEOライティングに欠かすことのできない重要ポイントの紹介に入ります。SEOライティングのフローそれぞれで重要な観点を合わせて11個紹介するので、この内容だけは必ず記憶に刻みこんでください。
検索意図を分析する段階で気をつけることは、ユーザーをリアルに意識すること、そして記事の目標を決めること、の2つになります。
重要ポイント1つ目は、ユーザーをリアルに意識することです。ユーザーをリアルに意識するとは、言い換えるとユーザーについて細かく分析することになります。記事を書くとき、ユーザーについていくら考えても意味がないからとユーザーの分析を甘く済ませてしまう方が多いです。しかし、てきとうにユーザーを分析した人の記事と、ユーザーの悩みから年齢・性別・仕事内容などペルソナを細かく意識できている人の記事では、完成度に天と地ほどの差が出てきます。これから本格的に記事を書くという方は、是非ユーザーを細かく理解することを意識してみてください。
重要ポイント2つ目は、記事の目標を決めることです。記事の目標と言っても「検索順位1位を目指す」、といったことではなく、「この記事を通してどのようにユーザーを変えたいか」という観点で目標を決めてみましょう。ユーザーの行動変容をゴールから意識できていると、そのためにどのような内容にすべきか、どのような情報を提供すべきか考えやすくなるはずです。闇雲に記事を書くのではなく、この記事の存在意義を満たすために記事を書くように心がけましょう。
次は記事設計の段階です。ここで気をつけるべきポイントは、階層構造を意識する、記事内容の専門性を担保する、記事の独自性を出す、キーワードとの関連性を意識する、の4つです。
重要ポイント3つ目は、記事の階層構造を意識することです。これは、ユーザーに対してもGoogleからの評価に対しても効果がある施策です。ユーザーに関しては、記事の階層構造がはっきりしているだけで記事の全体感をつかむサポートできるため、パフォーマンス向上につながります。逆に、段落分けがされず長々と書かれた記事は、どういう話の流れで今の内容に至ったのか、記事の全体感が掴めなくなることが多く、ユーザーからの評価が低くなります。Hタグを上手に活用して、読みやすい記事を書きましょう。また、段落分けがきれいになされた記事は、Googleからの評価も高くなります。Googleの評価はロボットが担っているため、ロボットでもわかりやすいような階層構造を心がけましょう。
重要なポイント4つ目は、記事内容の専門性を担保することです。ユーザーは正確な情報を求めているため、一般の方が書いた記事よりも政府や専門家が書いた記事の方を信頼するのは当然のことであり、実際にビッグキーワードのほとんどは政府やWikipediaが検索順位1位になっています。しかし、だからといって一般人の記事で上位表示が不可能なわけではありません。専門ページの内容を引用する、同じジャンルの記事を多数アップロードする、などの施策を打つことで、Googleからサイトの専門性を高く評価されたという事例が多数存在するからです。とは言え、お金や健康など、ユーザーの生活に重大な影響を及ぼす内容の記事に関しては、専門ページに勝つことはほぼ不可能なようなので、ジャンルやキーワードの選び方には注意が必要です。
参照:SEO対策に最重要のEATとは?3つを高める対策も紹介
https://web-kanji.com/posts/seo-eat
重要なポイント5つ目は、記事の独自性を出すことです。競合サイトの記事を参考にすることが大切であることは記事作成フローの項目でお伝えしました。しかし、競合を参考にするあまり内容や構造が競合とほとんど同じになってしまうと、競合と比べて自分たちの良さを発揮することができず上位表示することはできません。Googleから評価されるには、競合の良さは盗みつつ、競合から一歩先んじるための独自性を出す必要があるのです。例えば、競合のサイトには書かれていないがユーザーのニーズを踏まえ必要な情報を取り入れる、記事の段落構成を改良する、などは有効な施策です。自分たちの記事が一番わかりやすいと思ってもらえるように、試行錯誤を続けましょう。
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重要なポイント6つ目は、キーワードとの関連性を意識することです。ユーザーが検索したキーワードをタイトルや見出しの中に入れれば、その記事はキーワードとの関連性が高いとGoogleから評価される傾向にあります。もちろん不用意にキーワードを使いすぎるとGoogleからの評価が下がる可能性があるので注意が必要ですが、ページに統一感を出すために必要であるなら積極的に記事内にキーワードを含めると良いでしょう。また、キーワードに加えて、共起語を記事内に含めると更にSEO効果が高まります。共起語とはキーワードから連想されるキーワードのことで、例えば「教育」に対する「人材」「基本法」などが共起語に当たります。ユーザーの検索意図は多種多様であり、ユーザーの多くは検索する際にキーワードとセットで様々な共起語を入力します。そのため、共起語を記事内に含めておくことで、ユーザーの多種多様なニーズに対応できる可能性をGoogleの検索エンジンに示し、検索エンジンから評価してもらいやすくなります。結論、記事内のタイトル・見出し・本文・URLには、対策するキーワードはもちろん可能であれば共起語まで含めるようにしましょう。
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記事執筆の段階に入ります。このフェーズで特に気をつけるべきポイントは、記事全体の主張をわかりやすくまとめる、文法に細心の注意を払う、HTMLマークアップを正しく使う、長さに注意する、の4つです。
重要なポイント7つ目は、記事全体の主張をわかりやすくまとめることです。階層構造の項目でお伝えしたとおり、記事はどうしても分量が多く、ユーザーの関心を維持するのが難しいコンテンツです。そこで大事になるのが、記事の内容を要約した文章をいくつか配置することです。冒頭と末尾はもちろんのこと、それ以外であっても適宜要約を入れることで読者の理解度は格段に高くなります。またそうすることで、記事の内容自体も統一感を増し、コンテンツの質向上につながります。そのため、記事内の各所に要約の1文を入れるよう心がけてください。
重要なポイント8つ目は、文法ミスを無くすことです。どれだけコンテンツの内容がしっかりしていても、誤字・脱字が目立つなど文法ミスがあれば、読者からすると質の悪い記事に見えてしまいます。そのため、文法チェックは入念にしましょう。特に接続詞、語尾、誤字脱字はチェックしましょう。接続詞は文章を論理的に組み立てるために必要なので、正しい使い方か、抜けている部分がないか気をつけましょう。語尾については、同じ語尾が何回も続いてしまうと文として違和感が出てしまうので、語尾を変えるように心がけましょう。
重要なポイント9つ目は、HTMLマークアップを正しく使うことです。HTMLマークアップとは、コンテンツの内容をGoogleの検索エンジンに正しく理解してもらうためにつけられるタグのことです。以下のタグは必要不可欠なので、適切に使えるようにしましょう。
重要なポイント10個目は、長さに注意することです。長さに注意すべき要素としては、タイトル、メタディスクリプション、本文が中心となります。タイトルとメタディスクリプションについては、検索結果画面に内容を収め、ユーザーに興味を持ってもらうため、それぞれ30字、120字程度を目安に作成すると良いとされています。本文については、一般的に本文が長いほど上位表示される傾向にありますが、あまりに長すぎると逆効果となる場合もあります。適切な語数としては4000〜5000字程度になるので、参考にしてみてください。
いよいよ最後のフェーズに入ります。検収の段階で気をつけるべきポイントは、読みやすいかチェックする、コピー率が高くないかチェックする、の2つになります。
重要なポイント11個目は、読みやすいかチェックすることです。執筆の段階でも読みやすい記事になるようチェック項目がありましたが、ここでは全体感を持ってチェックする点に意味があります。部分部分では読みやすくても全体を通読すると違和感が生じる、ということは起こりうるので、最終チェックとして全体の流れがおかしくないかを確認しましょう。
重要なポイント12個目は、コピー率が高くないかチェックすることです。コピー率とは自分たちの記事が他の記事と内容的にどれほど一致しているかを示す指標です。1つのキーワードに対するユーザーの検索意図は書き手に関わらず同じであり、またSEO対策では競合サイトを分析するのが必須なので、内容面である程度似通ってしまうことは仕方ありません。しかし、ほとんど一緒となってしまうと権利の問題に発展してしまう場合もあるので、競合とどのように差別化を図るべきかはよく考えておきましょう。コピー率の目安としては50%以下が適正値と考えましょう。
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今回はSEO対策について、初心者でも理解しやすいように重要なポイントだけピックアップしてお伝えしました。振り返ると、SEO対策の本質としては2つ、
があります。その上で記事制作のフローにおける重要ポイントが12個あり、
に気をつけることが最優先事項である、というのが本記事のまとめになります。重要ポイントの中にはテクニックの要素も入っていますが、より大切なのは本質の2つであり、ここさえ意識できていればある程度の質は維持できるでしょう。ユーザーの検索意図を満たし、Googleからも評価してもらえる、そんな記事を作っていきましょう。