2022/04/16
近年インターネットが急速に普及したことで、誰でもいつでもどこからでも情報を得ることができるようになりました。この社会変化によって、ブログ・サイトを運営する方が増え、更にサイトへの流入数を増やす手段としてSEO対策が注目されています。ところが、中には本当にSEOが必要なのか半信半疑の方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、どうしてSEO対策が重要なのか、その理由と周辺知識をご紹介します。
目次
まず大前提として、SEOとは「検索エンジン最適化」のことで、検索結果のうち自分たちのWebサイトの検索順位をできるだけ上昇させるために行う対策を意味します。ではWebサイトが1つの集客経路であるとして、他に集客経路は存在しないのでしょうか。
実は、集客経路は他に4つ存在します。
他に4つも存在するなら、Webサイトにこだわる必要は無いのではないか、そう思われた方もいるでしょう。しかし、他4つと比べてWebサイトが優先されるのには、明確な理由があるのです。
まずSNSですが、こちらはWebサイトと比べて継続的な集客には向いていません。そのため、位置z的に注目を集めることはできても、何度も何度もコンテンツを発信しなければならないという手間を考えると、Webサイトに劣後することになります。
続いて広告ですが、こちらはコストがかかる点がネックです。もちろん従来のテレビCMと比べるとWeb広告はコスト面・性能ともに優れてはいるところもあるのですが、Webサイトの運営だとかかるコストがほとんどゼロであることと比較すると、若干コストがかかる点でWebサイトに劣後します。とは言えWeb広告も集客能力は高いため、後半でもお話ししますが使い分けることが重要です。
残りのリファラルとダイレクトに関しては、対策が困難な上に流入割合もそこまで大きくないため、対策してもインパクトが少ないことを考えると優先順位が落ちてしまいます。
このように他の流入経路と比較してみると、Webサイトからの流入を増やすため、SEO対策は重要だとわかるでしょう。
前項でも少し触れましたが、次にSEO対策が重要である理由を5つに分けて解説します。
SEO対策が重要な理由の1つ目は、Webサイトの集客経路全体に占める集客割合が高いから、になります。前項でもお伝えしたとおり、Webサイトは他の流入経路より優先される理由がありますが、それを除いて集客力だけで考えても、Webサイトの集客力は他を寄せ付けないものがあります。しかし、Webサイトからの流入数を増やすためには、検索結果画面で上位表示させる必要があります。そのため、検索順位を上昇させる可能性をもつSEO対策が重要になるのです。
SEO対策が重要な理由の2つ目は、広告コストを削減できるからです。従来のテレビCMなどマスメディアに載せる広告は、莫大なコストがかかるため特に中小企業や個人にとっては手を出しにくい領域でした。ところが、インターネットが普及しWeb広告ができたことで、これまでより安くで広告展開ができるようになりました。とは言え広告コストがかかってしまうのは変わりません。そこでWeb広告に加えてWebサイトも運営することで、Web広告にかかる負担を軽減し、広告コストを浮かすことができるのです。
SEO対策が重要な理由の3つ目は、ターゲットユーザーにアプローチできるからです。インターネットユーザーは、自社にとって「潜在顧客」か「顕在顧客」かの2つに分類できます。ところが他のメディアだと、片方にしかアプローチできなかったり、ターゲットに正確にアプローチするのが難しかったりと難点が多いです。その点、Webサイトは顕在顧客に自社の魅力を伝えることも、潜在顧客に幅広く関連情報を提供し自社に興味を持たせることも、コンテンツの内容次第で可能になります。このようにアプローチの幅広さと質を考えると、Webサイト、そしてSEO対策は重要だと言えるでしょう。
SEO対策が重要な理由の4つ目は、ブランディング効果が高いためです。SEO対策を行う目的の1つは、ユーザーにとって必要な情報を提供することです。それはなぜかというと、Googleからの評価が高くなるため、ということももちろんあるのですが、ユーザーからの信頼を獲得するため、という意図が一番大きいです。SEO対策を入念にすることで、自社サイトに興味を持った顧客は自社のことを無意識に信頼してくれるため、自社のサービスを抵抗感なく利用してもらえる可能性が高いです。このようにユーザーの流入を獲得した後のことを考えても、SEO対策は重要だと言えそうです。
SEO対策が重要な理由の5つ目は、継続的な集客が可能であるからです。テレビCMだと契約期間が決まっており、その間でしか宣伝できません。SNSでも同様で、投稿してしばらくするとその投稿を忘れられる可能性が高いため、認知してもらうためには継続的に投稿する手間が必要になります。ところが、Webサイトは他のメディアほど効果の継続に手がかかりません。定期的に分析・修正が必要ではあるものの、CMのように1から内容を考えて、映像化して、といった工程は必要ないのです。これはいわば、一度Webサイトを作ってしまえば、何もしなくてもWebサイトがティッシュ配りをし続けてくれるようなものです。この効果の継続を実現するには、常に検索環境に対応すべくSEO対策が重要になるのです。
ここまでSEO対策のメリットをお伝えしてきましたが、SEO対策にももちろんデメリットは存在します。ここではデメリットを3つ紹介します。
SEO対策のデメリット1つ目は、成果が出るまでに時間がかかる点です。何もない状態から、記事を書いて、その記事をユーザーに認知してもらって、ファンが増えていくまでには、想像以上に時間がかかります。特に検索順位で上位のサイトに勝つためには、早くて半年、通常で1年ほどはかかると認識しておきましょう。時間をかければ最強のマーケティングツールに成長してくれるものの、そこまでの育成期間がかかりすぎる点はデメリットと言わざるを得ません。
SEO対策のデメリット2つ目は、アクセス数のコントロールが難しい点です。検索順位の変化は大きな影響力があり、今まで問い合わせがほとんどなかったのに、検索順位が1位になった瞬間に問い合わせが100件ほど来る、そんな事例も発生するようです。そのため、対応するスタッフの用意が追いつかなかったり、対応の質が落ちてしまう可能性があるのがデメリットでしょう。
SEO対策のデメリット3つ目は、Googleアルゴリズムが変動するとその影響をもろに受ける点です。みなさんがWebサイトの内容を常にアップデートし続けるように、Googleも、ユーザーの体験価値を高めるために、検索エンジンを常に最適な状態にアップデートしています。そのアップデートによっては、これまでの傾向と大きく違う評価方法になってしまい、急に評価が下がる可能性もあるのです。そのため、検索順位に変動があったら、Googleのアルゴリズムが変わったかもしれない、と考え、すぐに適切な修正を行いましょう。
今回は、SEO対策の重要性について紹介しました。SEOはWebサイトが上位表示されるにはどうすればよいか考え、施策に落とし込む作業のことです。そしてこの作業を行うことで、Webサイトが集客力を発揮できるようになり、ビジネスの成績を向上させることにもつながります。
この記事を読んでSEO対策を本格的にやってみようと思った方は、下記の記事も参考に、ぜひSEO対策の第一歩を踏み出してみましょう。
また、SEOは時代によって、Googleアルゴリズムの変動によって、そのあり方が大きく異なります。この変動に対応できるように、常に分析と修正を続けること、SNSや広告など他のメディアによる集客も同時並行で行うことを心がけましょう。