2022/10/21
誰でもウェブサイトを作成出来る時代になった中、検索上位を狙う対策としてキーワードによるSEO対策が必要不可欠です。本記事では、SEOキーワードの正しく効率的な入れ方やポイントを分かりやすく網羅的に解説していきます。
目次
SEOに強い記事を作成するにはどのような点に気を付けなければならないでしょうか。まずは、Webサイトがどのように評価されているのかを「ユーザー視点」と「Google(クローラー)視点」の両方から理解する必要があります。さまざまなウェブサイトやブログが増え続けている中、現在では、記事を大量に作成すれば必然的に検索上位をとれるというわけではなく、作成した記事が見出しから内容までより高品質なものであるかが求められ、Googleもその点を評価しています。検索キーワードに対し一貫性のあるコンテンツを提供することが、SEO対策のポイントになります。
Googleは有益で関連性の高い情報をユーザーに提供することに重視しています。検索ユーザーに対して検索意図に関連した最も有益な情報が網羅的に書かれてあるか、読みやすく分かりやすい記事であるかをGoogleは評価しているというわけです。そのため、GoogleはこのWeb上にある全てのWebページの中からユーザーが求める情報を正しく提供するためにGoogleアルゴリズムをもとにサイトを評価し検索順位を設けています。
Web上にある数多くのWebページをGoogleはすべて均等に見ているかというとそうではありません。Googleは優先度の高いコンテンツからWebページを回遊(クロール)し評価を行っています。優先度の高いコンテンツとはGoogleアルゴリズムに則ったコンテンツであるかで決まります。Googleの評価項目は200以上あると言われているため、すべてをカバーすることは不可能ですがそれが総合的に対策されたものがSEOになります。Googleからコンテンツ自体の評価をもらうためにはまずクローラーを意識したSEO対策を行う必要があるというわけです。
同じWebページでもGoogleから見た視点とユーザーから見た視点ではWebページの見え方が異なります。
<Googleから見たWebページ>
<ユーザーから見たWebページ>
GoogleクローラーはすべてのWebページを文字コード(≒hmltコード)で認識しています(※上記画像参照)。この文字コードが分かりやすくデザインされたものが普段私たちが見ているWebページになります(※画像参照)。なぜSEOキーワードの入れ方が大事なのかというとGoogleクローラーは上記画像のような文字コードでしかWebページを認識できないため、SEOキーワードが適切に入れ込まれていると「この記事は検索意図を満たしたコンテンツである」と評価をする際の大きな手助けになるからです。このことからSEOキーワードの入れ方はサイトを評価される上でとても大切なプロセスだということがわかります。
さてWebサイトがどうように評価されているかを「ユーザー視点」と「クローラー視点」から理解できたところで、実際にSEOキーワードを効果的に入れていくための対策方法をキーワード選定から順にみていきましょう。
SEO対策で実際にキーワードを入れていくには対策キーワードを選定する必要があります。ここでは対策キーワードを選ぶ上でのポイントをご紹介します。
まずはじめに意識するのはGoogleクローラーです。クローラーに評価をされないと検索結果画面上での上位表示は難しいため、クローラーに記事を正しく認識してもらうための対策を行う必要があります。特に新規で作成した記事やまだ検索結果画面の2ページ目以降にある(評価が20位以下)場合、Google評価を満たしていない可能性が高いです。そのためまずはクローラーに向けたSEOキーワードの入れ方を意識してみましょう。
次に意識するのは検索ユーザーです。Googleクローラーに向けたSEO対策を行い、実際に検索順位が上がってきている、もしくは検索結果画面の1〜2ページ目に表示されている記事の場合、クローラーの評価は満たしているということです。そこからさらに上位表示を目指すためはユーザー目線を考慮したSEOキーワードの入れ方(タイトルやディスクリプションの変更)を意識しましょう。ここでの具体的な方法は後ほどご紹介していきます。
キーワード選定では、検索ユーザーが検索しゆるキーワードを分析し実際にそのキーワードの需要性や競合性などを調べることが重要となります。まずはターゲットユーザーを把握した上で対策したいキーワードを思い付きで絞り込んでみましょう。次に思いつきで決めたキーワードを実際にGoogleで検索し、上位サイトの研究を行います。ここでは実際の競合性や検索ボリュームを把握することが大切です。
絞り込んだキーワードが実際どのくらいの需要があるのかをツールを使って効率よく調べる方法があります。今回はGoogleが提供している「キーワードプランナー」というツールを使ってキーワードを選定する方法をご紹介します。
キーワードプランナーとはキーワードの需要性を調べたり新規キーワードを発見する際に役立つツールのことで、Googleが提供している無料ツールです。アカウントを作成すれば誰でも利用することができます。
Google広告の公式サイトにログイン後、「ツールと設定」メニューから「キーワードプランナー」を選択します。「新しいキーワードを見つける」で先ほど決めた対策キーワードを打ち込みます。複数のキーワードを同時に入力できるので、同じジャンルのものはまとめて入力するとキーワードの選択肢が広がります。
キーワードを入れて「結果を表示」を押すと、関連性の高いキーワードや入力したキーワードの月間検索数(検索ボリューム)、競合性などが一覧で表示されます。
月間検索数や関連キーワードがわかれば、仮にそのキーワードで記事を書き検索上位表示ができた場合にどれだけのアクセスが集まるかの目安となるため、記事作成の方向性を決める際に役立ちます。
SEOキーワードの選定方法に関してはこちらの記事で詳しくご紹介しております。
参照:SEOキーワードの選び方とは?
対策するキーワードが決まったら、次は本格的にSEOキーワードを入れていきます。
主に以下の4つの場所に対策キーワードを入れていきます。
<SEOキーワードを意識して入れる場所>
・タイトルタグ
・Hタグ
<ユーザーを意識してSEOキーワードを入れる場所>
・ディスクリプション
・本文
タイトルタグとは、検索結果画面の一番最初に大きく表示される部分です。
タイトルタグはクローラーとユーザーの両方が一番最初に認識する部分です。皆さんもクリックする記事を選ぶ際は自然とまずタイトルタグを見て決めることが多いのではないでしょうか。クローラーも同じくこのタイトルタグを見てどのような内容のページなのかを判断し、回遊する優先度の高い記事であるかを判断しています。
<クローラーに向けて>
まだ検索順位が高くない記事の場合は、クローラーの評価を満たす必要があるのでクローラーに向けたタイトルタグの設定を行いましょう。
<ユーザーに向けて>
検索順位が上がってきている、もしくはすでに検索順位の1ページ目に表示されていてGoogleからの評価がついている記事に関しては、ユーザーに向けたタイトルタグの設定を行うとより上位表示が目指せるでしょう。
ユーザーは検索結果のページのタイトルを見てクリックするかを判断するため、そのニーズを満たしたタイトルを入れることが大切です。
対策したいキーワードは文頭に持ってくることで、検索ユーザーに対してもクローラーに対しても一目でコンテンツの内容が把握できる可能性が高まります。文頭に入れることが不自然になる場合は文全体の前半部分に入れることを意識してキーワードを盛り込みましょう。
対策したいキーワードはなるべく決めた語順通りに入れましょう。
例えば「SEO キーワード 入れ方」を対策キーワードとした場合、 検索ユーザーが「SEO キーワード 入れ方」と調べた際に、どちらのタイトルの方がクリックされやすいでしょうか。
①「SEOキーワードの正しい入れ方とは?」
②「検索上位を取るために抑えておきたいSEOキーワードの正しい入れ方」
パッと見た時に、欲しい情報が得られそう!と思えるのは①のタイトルではないでしょうか。検索結果画面上に出てくるWebページを端から端までしっかり読んでからクリックするかどうかを決める人は少ないため、瞬時に何について書かれた記事なのかがわかるタイトルがクリック率向上に繋がります。
なるべく短く簡潔なタイトルにすることによって読者に分かりやすい情報を提供することに繋がります。ユーザーを意識したタイトルタグ設定の場合、内容に合ったタイトルにするというよりかは検索ユーザーが興味を持ちクリックしたくなるようなタイトル設定にすることがポイントです。タイトルタグの表示される文字数はパソコン画面では30文字以内、スマホは30文字〜40文字以内とされるため、30文字以内の設定が最適でしょう。
Hタグとは、Webページを構成する「見出し」にあたる部分で、主にGoogleに内容を伝えるための役割をしています。この見出しタグは大見出しの<H1タグ>から始まり、小見出しとして<H2タグ>から<H3><H4><H5><H6>へと続いていきます。
H1タグとは大見出しにあたる部分です。「ページの見出し」「大見出し」「見出し1」「HTMLでは<h1>タグ」と呼ばれます。ページ内容とキーワードの関連性を伝える重要な役割があります。多くの場合、タイトルタグと同様に扱われることが多いです。
<クローラーに向けて>
Googleに対して何について書かれたページなのかを伝える重要な役割があります。H1タグを適切に設定することでクローラーが内容や階層を把握するのに役立ち、SEO対策が期待できます。
<ユーザーに向けて>
検索ユーザーも同じく、このH1タグを見た際に求めている情報が書かれているコンテンツかを見極めクリックするかを判断する手がかりになります。
各ページに固有のタイトルをつけることで、ユーザーが検索結果面でタイトルを見た際に、そのページがどのようなコンテンツかを理解できることを目標に定めましょう。
キーワードを意識して入れる場所として<H2タグ>も大事なポイントです。H2タグとは「見出し2」にあたる部分でSEOキーワードを意識して入れることでクローラーからの評価が期待できます。H2タグではSEOキーワードを意識しながら自然な形で入れ込むことがポイントです。
ここでは直接的な検索順位を決める場所ではなく、どちらかというとユーザーのクリック率に影響を及ぼす場所で、「ユーザーからのクリック率から結果として検索順位にも影響を与えている場所」になります。キーワードの入れ方を意識することも大切ですが、主にユーザーを意識してキーワードを入れて行きましょう。
ディスクリプションとは「meta description」のことで、検索結果画面のタイトルタグの下に表示されるコンテンツ概要説明にあたる部分です。
このディスクリプションを読むことにより、検索キーワードに対して有益な情報が書かれているコンテンツであるかを把握することができます。
<ユーザーに向けて>
メタディスクリプションは検索ユーザーに記事の概要を知ってもらってページをクリックしてもらうことが目的です。ディスクリプション内に検索キーワードが含まれていると検索結果で太字として表示されます。検索ユーザーが求める情報や解決したい問題に対して簡潔にまとめて盛り込むことが大切です。
<クローラーに向けて>
Googleはページ内容を把握する上でこのメタディスクリプションの情報をヒントにして評価を行います。直接的なSEO対策というよりかは、検索ユーザーのクリック率が多いほどSEO対策に繋がります。ユーザーを意識し対策キーワードを自然に入れ込むことを意識することによって、検索順位を上位に上げることが期待できます。
ディスクリプションは他の見出しの内容と重複しないことがポイントです。Googleでのディスクリプションの表示数はパソコン画面では120文字前後、スマホが50文字前後のためターゲットユーザがよく使用するデバイスに合わせた文字数にすることがおすすめです。
本文ではユーザーの疑問に対しての答えや読みやすい内容になっているかが重要になります。キーワードの入れ方にこだわるよりは、ユーザーが求める情報や検索キーワードに対する問題を解決するための内容を作ることに力を注ぎましょう。その中でキーワードは自然な文脈の流れに合わせて含めると良いでしょう。文全体を自然な文章に仕上げることが重要なポイントです。
冒頭でお話ししたようにGoogleは一つのWebページをテキスト上(文字コード)で読み取ります。そのため、画像が貼られていてもそれが何を表しているのかGoogleは理解できないので、SEOキーワードに関する画像やページのURLを貼ってもSEO効果はありません。
画像をGoogleに認識してもらうための設定として、「alt属性」というものがあります。alt属性とは、画像が何を表しているのかをGoogleに伝えるための代替となるテキスト情報のことを言います。画像にalt属性を記述することで画像の内容をGoogleに伝えることができ、Googleは画像の内容を正確に理解できるようになります。こちらは直接的なSEO効果があるわけではないので意識的に設定する必要はありませんが、Googleクローラーに対して画像の内容を理解する手助けになるため設定しておくとコンテンツとして良い影響を与えるといえます。
alt属性を設定した場合、Googleからは以下のようなhtmlコードで表示され画像をより具体的に認識されるようになります。
共起語とは、あるキーワードを使う際に頻繁に出現する単語のことです。例えばキーワードが「京都」であれば、共起語は「観光 舞子 お寺」などを指します。Webサイトを見た時にキーワードに関連した単語が多いと、検索ユーザーはどのようなコンテンツで何の役に立つコンテンツなのかをイメージしやすくなります。共起後を適切に使用することで、深く網羅性のあるコンテンツに仕上げることができ検索上位を狙うことができます。
入れる場所としては<Hタグ>に含ませたり、<本文>の文章内に共起語を散りばめて入れることがポイントです。
SEO対策を意識しすぎるあまり、キーワードを入れ込み過ぎるとGoogleから怪しまれるポイントになりスパム扱いにされ検索順位を落とされたり、最悪の場合インデックスから消される場合があります。
SEO対策を気にしすぎてキーワードを不自然に入れていると、ユーザーにとって読みにくく分かりずらいコンテンツになってしまいます。キーワードを入れる基準はあくまでユーザーに対して有益かどうかを考慮する必要があり、Googleもその部分を評価しています。あくまで一つの文章として読みやすく、ユーザーを考慮した記事に仕上げることがSEO対策の基本になります。
META SEO inspectorは無料でChrome上からそのコンテンツの<titleタグ>や<h1タグ>などSEO対策がどのような状況かを表示してくれる便利なツールです。コンテンツ全体での対策というよりは、タイトルや見出し、メタディスクリプションなど項目毎にチェックできる点がキーワードの使用状況の把握に役立ちます。
URL:https://chrome.google.com/webstore/detail/meta-seo-inspector/ibkclpciafdglkjkcibmohobjkcfkaef?hl=ja
Alt & Meta viewerは無料で使用できるGoogle Chromeブラウザ拡張ツールで、画像の説明テキストやタイトル、ディスクリプションが確認できるツールです。Google Chromeから拡張機能を経由して追加することができます。
URL:https://chrome.google.com/webstore/detail/alt-meta-viewer/jjcjblcbnjhgjlnclhficglfjedhpjhl?hl=ja
本記事ではSEO対策をする上での正しいキーワードの入れ方についてご紹介しました。SEO対策をするには「特殊なテクニックが必要」と認識している方が多いかも知れませんが、実際には検索ユーザーに興味を持ってもらうこと、検索ユーザーの期待に答えるコンテンツを作成することがSEO対策に直結します。その上でキーワードを正しく設置し、よりよいサイト運営を目指していきましょう。
弊社ではSEO対策に関するさまざまな記事を発信しております。また、企業担当者様に向けたSEO対策に関する無料相談を行っております。SEOにお困りの方やお悩みがある場合はお気軽にお問い合わせください。