2023/11/30
内部リンクを充実させることは、SEO対策において非常に有効な対策です。SEO対策をしていると必ず耳にする「内部リンク」ですが、ただリンクを貼るだけではあまり効果は期待できません。そもそもなぜ内部リンクがSEO対策で重要なのでしょうか。「内部リンクを効果的に貼る方法が分からない」方や、「内部リンクの対策をしているけど効果がイマイチ感じられない」といったお悩みをお持ちの方も多いかと思います。
本記事では、内部リンクの正しい対策方法に関して初心者の方にもしっかり理解してもらえるよう、具体的な施策を通じて、詳しく解説していきます。
内部リンクとは、自社のWebサイト内のページを繋ぐリンクのことをいいます。
この内部リンクを最適化することで、Googleなどの検索エンジンからサイトの評価が高まり、結果的に検索順位に影響する=上位表示が狙えるものです。
内部リンクの反対として「外部リンク(被リンク)」があります。こちらもSEO対策ではよく出てくる対策の一つですが、外部リンクとは自社とは別のサイト(他サイト)と自サイトを繋ぐリンクを指します。
内部リンクは、自社サイト内で完結するのに対して、外部リンクは、外部サイトからの影響を受けるため、全く別ものになります。
ページ単体の評価だけでなく、サイト全体の評価を向上させるためにも、内部リンクの最適化は重要事項になります。
ちなみに、そうすれば、それらのページに対して効果的な内部リンクを設置することができます。
このような内部リンク構築を促進すれば、Webサイトの専門性が高めることにもつながるので、よりSEO効果が期待できるでしょう。
この内部リンクを最適化すれば、クロールされやすくなる(クローラビリティが良くなる)ので、検索エンジンにインデックスされやすいWebサイトの構築につながります。
また、リンク先ページとの関連性を考慮してリンクする(内部リンクを最適化する)ことで、リンク元とリンク先の両ページの品質が高まります。
こうしたサイト構築によって、よりGoogleから評価されやすくなるので、今以上にSEO効果(検索順位の上位化/上昇)が見込めるようになります。
Googleのクローラーは内部リンクを辿ってサイト内を巡回し、ページをインデックス*¹ していきます。つまり、内部リンクが整備されていないサイトでは、ページをアップしても素早くインデックスされず、検索結果に表示されない可能性があるということです。
内部リンクを最適化することで、クローラーがサイト内のページを漏れなく巡回できるようになり、検索結果に表示されないという機会損失を防ぐことができます。
ここでの注意点として、内部リンクをどのページにも貼ればいいというわけではなく、必ず関連性の高い良質な記事に内部リンクを設定するようにして下さい。
関連性が無く品質の低いページに内部リンクをつけた場合、リンク元のページ品質も同時に下がることになり、クローラー(検索エンジン)も品質の悪いページを辿ることになるので、サイト自体の評価が下がる可能性もあります。
こうした内部リンク構築が増えれば、価値のあるページにも行き届かなくなり、結果的に、インデックスが促進されないので、SEO効果も見込めなくなるでしょう。
こうした状況を回避するためにも、まずは、Webサイト内の関連性のある良質なページに内部リンクを増やすことを心がけましょう。
関連性の高いページを内部リンクで繋ぐことで、ユーザーが知りたい情報を見つけやすくなるため、自然と他のWebページに訪問する機会が増えます。内部リンクが整理されていないサイトでは、どこに知りたい情報が載っているかが分かりにくく、ユーザーの離脱率に繋がりやすくなります。1つの記事を読んだユーザーがさらに知りたがっている、あるいは興味を持ってくれそうな情報を内部リンクとして紹介することで、網羅的な情報が提供できるようになります。
ユーザーからの訪問率が高まると、自社サイトへの滞在時間が長くなるのもメリットです。せっかく多くの時間とコストをかけて良質なコンテンツを制作したのであれば、最大限ユーザーに見てもらう機会を設けたいものです。
きちんと関連記事への内部リンクが整備されていると、ユーザーの回遊向上に繋がります。
結果、クローラー(Googleなど)からとユーザーからの両方から評価が高まるため、SEO対策には非常に効果的です。
ユーザーが内部リンクを通じて自社サイトを回遊し、自社のサービス内容を理解してもらえる機会ができるとそこからお問い合わせや受注に繋がる可能性が期待できます。ターゲットユーザーの検索意図や持っているお悩みなどニーズを考慮して内部リンクを設置していると、ユーザーは「ここなら悩みや困りごとを解決してくれそう」と思ってもらえる機会が自然と増えてきます。1つのWebページから流入率やCV(コンバージョン)の獲得を狙うだけでなく、サイト全体を通じて自社サイトの運営効果を出せるのも内部リンクの魅力です。
それでは、実際に内部リンクを設置する場合の方法について解説していきます。
内部リンクはただ貼り付けるだけでは効果が出にくく、関連性のある高品質なコンテンツへのリンクを増やすことが内部リンクを最適化する上で重要だとお伝えしました。
具体的に最適化を図る上でのコツと方法をご紹介します。
Googleなどの検索エンジンは、リンクが多く集まっているページを優先度の高いページだと判断し、優先的にクロールを行います。そのため、より検索エンジンからの評価を受けたいページに内部リンクを集める必要があります。
もちろんですが、ただ闇雲に内部リンクを集めるわけではなく、関連性の高いページ、同一カテゴリに属するページに内部リンクを集めるようにしましょう。
関連性の高いページの判断基準として、「コンテンツ内の文章中に、この記事では全て説明しきれないけど、詳しくまとめた記事がある」場合に、内部リンクとして、「詳しくはこちらの記事を参照して下さい」などの文言を加えて紹介する方法です。
ユーザーは前後の文章内容やページ内のタイトルをもとに内部リンクをクリックするので、関連する詳細な記事があれば、それはユーザーが求めている情報である可能性が高いです。
関連するWebページへ内部リンクを集めることが、ユーザーの利便性を高めるので、結果的にGoogleなどの検索エンジンからも評価され、それらのページが上位表示されやすくなるというわけです。
高品質なページとは、簡単に言うと、「ユーザーがより満足するようなコンテンツを含むWebページ」のことです。ユーザー(読み手)がコンテンツを読んでいて、自然な流れになるように意識することが大切です。
内部リンクを貼るときに、リンクに表示するテキストを「アンカーテキスト」と呼びます。このアンカーテキストをリンクのページ内容と一致させるようにしましょう。
アンカーテキストを含めることによって、リンク先のページがどんな内容なのか、ユーザーが一目で判断できるようになり、リンク内容を分かりやすく伝えることができます。また、クローラー(Googleなどの検索エンジン)にリンク先情報を伝えることにも繋がり、関連性の高いページだと認識させることができます。
設定方法としては、リンク先の記事タイトルと同様に設定するケースが多いです。
記事タイトルが、「内部リンクとは?初心者でも効果が出るリンクの貼り方」であれば、アンカーテキストも同様の文言に設定します。
バナータイプのリンクの場合(以下画像参照)、バナーの画像に代替えテキストを設定できるAlt属性を設定するようにしましょう。
この設定は、クローラーに画像の意図を正確に認識してもらうために行います。Googleなどの検索エンジンは、基本的にテキストでしか情報を読み込めないため、バナータイプのリンクは、画像と判断され、何を意味しているのか読み取ってもらえない場合があります。そのため、Alt設定を行い、バナーの意図を正確に認識してもらいましょう。
パンくずリストとは、閲覧しているページの位置がサイト内のどこにあるかを示して、クローラーとユーザーがサイト構造をよりわかりやすく把握できるようにするためのリンクのことです。各ページに設置するリンクで、主にコンテンツの上部に設置されています。Webページに訪れたユーザーが、「現在、サイトの内のどこにいるのか」「どんな属性のページなのか」をすぐに認識することができ、サイト内で迷子になることを避けることができ、関連ページにより早く辿りつけることにも役立ちます。
またクローラーの巡回のしやすさにも関連しているため、設定しておいて損のない内部リンクの一つです。
グローバルナビゲーションとは、ユーザーがサイト内で目的のページを見つけやすいように設置するメニューリンクです。カテゴリーごとに分けて設置することが一般的で、テキストで表記されていることが多いです。画像で設置することも可能ですが、その際に内部リンクを貼る場合は、alt属性の設定を忘れないようにしましょう。
Webページのサイド部分や、最後のフッター部分に関連するコンテンツのリンクを貼ることも内部リンクとして効果的です。サイドには優先度が高いコンテンツや閲覧数の多いページのリンクをランダムで表示されるように設定し、フッターには関連コンテンツのリンクを貼る方法が一般的に多いです。
サイトマップは、サイト内に存在している全てのWebページを一目でサイト構造として確認できるようにするものです。主に、クローラーに向けて活用する機会が多いです。
サイトマップは、規模が大きいWebサイト(Amazonなど)の場合、クローラーが全てのWebページに訪問できない(見落としてしまう)ことがあり、インデックスされないなどの問題が起こることがあります。その際に、サイトマップ(XML)を設置することで、クローラーを促してインデックスを促進させることができます。
比較的規模が小さいWebサイトの場合は、フッター部分にサイトマップを設置することもよくあります。
サイトマップは、クローラーだけでなく、ユーザーにとってもサイト構造が認識しやすくなり、サイト内のコンテンツを見つけやすくなるので、結果的にサイト全体の向上に繋がります。
内部リンクは、関連性の高い良質なコンテンツにリンクを集めることがポイントになります。
内部リンクを効果的に活用し、サイトのパフォーマンス向上を目指していきましょう。