2023/12/14
皆さんがSEOコンサルティングの相談を誰かにしたいと考えている際に、それぞれ抱えている悩みは多数あると思います。
これらのようなお持ちの課題に対して、SEOコンサルティング会社を選ぶ際のポイントを以下で詳しく説明をしていきます。
目次
まず最初にSEOコンサルサービスの質は何で決まるのか?それに対して悩んでいる人は多いかと思います。一般的な回答で、また妥当性のあるものは下記です。
過去の実績や成功事例は、SEOコンサルティング会社の能力を示す重要な要因です。同業界の事例を確認したり、他社事例でどんな成果を上げてきたかを確認しましょう。
SEOの基礎的な知識だけでなく、特定の業界や市場に対する深い理解があるかどうかも重要です。業界特有の課題や機会を理解し、それに基づいた戦略を提供できるか会社かどうかがポイントです。
透明性のある説明力を持っているかどうかが重要です。クライアントに対して戦略や進捗について明確に説明できるかどうかを確認しましょう。
SEOは常に変化しているため、最新のトレンドや検索エンジンのアルゴリズムの変更に対応できるかどうかが重要です。専門性を維持するための学習やトレーニングの取り組みがあるか確認しましょう。
成果を評価するための適切なKPIが設定され、それに基づいた効果的な戦略が策定されているかどうかを確認します。
ブラックブラックハットSEOなどの倫理に反する手法を使用していないか確認しましょう。倫理的なアプローチが取られることは、長期的な成果を生む重要なポイントです。
コストに対してどれだけの価値を提供できるかを検討します。高額であってもそれに見合った成果を生むかどうかを考慮します。クライアントのビジネスに対して適切な戦略を提供できるかどうかが鍵であり、一般的なアプローチだけでなく、クライアントに合った戦略を提案できるかが重要です。
コンサルティングという無形サービスの場合、クオリティーの均一性を保つことが難しいのが特徴です。無形サービスは具体的な有形製品とは異なり、顧客との対話や経験に基づいて提供されるため、以下の要因が均一性を確保する難しさに影響を与えます。
コンサルサービスは一般的に人間同士の対話や相互作用に依存しています。従って、担当者や提供者のスキル、態度、コミュニケーション能力などが質に大きく影響します。しかし、人間は個々に異なる特性やスタイルを持っており、これが均一性の確保を難しくします。
コンサルサービスは生産過程や提供方法が製品よりも複雑であり、環境や状況によって影響を受けやすいです。同じコンサルサービスであっても、異なる状況やタイミングで提供されれば、顧客の体験が異なる可能性があります。
コンサルサービスはしばしばカスタマイズや個別対応が求められます。顧客のニーズや要望に応じてコンサルサービスを調整する必要があるため、均一性を維持するのが難しくなります。
コンサルサービスを提供する組織内で一貫性を確保することも難しい課題です。従業員のトレーニングやコミュニケーションの課題があり、それが均一性の確保を妨げることがあります。
上記のこれらの要因から、コンサルサービスは有形商品と比較して均一性を保つのが難しく、各コンサル会社がサービスのクオリティ一貫性に困っている状況です。断言できますが、私が以前所属していましたサイバーエージェントが提供するサービスにおいても、担当者によりクライアント企業の満足度は大きく変わり、どうしても新卒1年目の新人が担当になると、いくらサイバーエージェントのような組織化された大企業でも提供サービスのクオリティにはムラが存在していました。
大手会社で実績とリソースが十分だからといって、では自社のSEOコンサルにおいてベストなパフォーマンスを提供してくれるかというとそうではありません。その理由は前段落で説明しました通り、サービスを提供するのは法人の会社ではなく、その会社に属する個人になり、”人”がサービスを提供します。そして無形サービスはクオリティの均質化が難しいというのが特徴であるため、どれだけ実績十分な大手企業でも担当者によってサービスの質が変わるということです。大手企業のTOPコンサルが担当してくれるならそれが一番の理想ですが、一般的にその会社のTOPコンサルは、その会社の最も予算が大きいクライアントを担当するのが通常です。ですのでこのあたりがパートナー会社を選ぶ上での難しいバランスとなります。
以上の点から私がもしクライアントの立場に立ってSEOコンサルのパートナーを選ぶのであれば、元々大手企業で十分な実績を積んでその後独立したフリーのコンサルタンか、もしくはコンサル企業のTOP(社長か役員)が担当してくれる小規模の尖鋭メンバーでやっているコンサル会社を選ぶのがベターな選択と考えるはずです。
SEOコンサルティングにおいて、最もコストパフォーマンス(費用対効果)が良いパートナーとは、実績十分のフリーランスか社長か役員のTOPが担当してくれる少数精鋭の小規模会社になります。
SEOコンサルティングサービスの業務フローは、プロジェクトの規模やクライアントのニーズによって異なりますが、一般的な流れを以下に示します。以下は、基本的なSEOコンサルティングの業務フローの一般的な例です。
クライアントへの初回ヒアリングを通じて、クライアントのビジネス目標やニーズを理解します。このヒアリングでSEOコンサルタントのスキル差がかなりでます。優秀なコンサルタントはヒアリング前にクライアントの業界理解はもちろんのこと、クライアントが抱えているマーケティング課題の想定を持っておき、その課題の答え合わせをヒアリングの場で行います。これに対してスキルがまだ未熟なコンサルタントは本当にただ単にヒアリングをして終わり、となってしまい、初期段階からサービスクオリティに差がでます。
優秀なSEOコンサルタントはヒアリング前にクライアントの現状分析を想定で実施していきますが、一般的な業務フローですとヒアリング後にクライアントサイト分析や課題分析を行います。具体的な分析調査は、キーワード分析、競合分析、自社ウェブサイトのテクニカルSEO側面のチェック等、が含まれます。この分析にもSEOコンサルタントのスキル差がでます。優秀なコンサルタントは課題の仮説を作って、データ分析をすることでその仮説が正しいかの答え合わせをしていきます。一方でまだ未熟なコンサルタントの場合ですと、とりあえず見れるデータを全て確認して何か課題がないか?といった形で課題を探していきます。このやり方では時間も課題定義の精度も低くなります。
クライアントと協力して、具体的で実現可能なSEOの目標を設定します。ここでSEOコンサルタントの経験とスキルが試されます。目標は大概設定できるのですが、その目標を達成するために要となる指標が必要になります。例えばですが、SEO流入からのユーザーで売上を月商1,000万円までに伸ばす、と目標設定した場合、それをどうSEOで叶えるのか、日々追っていく指標は下記等になるでしょう。
月間の売上金額=1,000万円
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1人当たりの売上単価:5,000円 ☓ 購入者数:2,000人
↑
サイト訪問者の購入率:5% x 必要サイト訪問者数:40,000人
以上より、月間のサイト訪問者数は40,000人が必要と判断できます。ですので、月間1,000万円の売上が目標になりますが、それを叶える為の評価すべき指標(KPI)は月間サイト訪問者数40,000を目指す、といった形に落とし込むことができます。
まだ他指標の設定として、月間サイト訪問者数40,000を達成するためには、月間検索ボリュームが140,000回のAキーワードにおいてクリック率が30%であるとAキーワードから40,000人のユーザーを獲得できるので、Aキーワードの検索結果順位(=1位)というのも追うべき指標に落とし込むことができます。
目標・KPIに基づき、それを達成する為の戦略を立案します。具体的には、どのキーワードを対策するべきかのキーワードプランニングを行い、対策キーワードを上位表示するための施策を提示します。施策には、コンテンツ施策、内部施策、外部施策の種類があり、対策キーワードを上位表示させるために最も適切な施策を選びます。なお適切な施策はどれか一つを選択するという訳ではなくSEOは総合施策になります。コンテンツも作りつつ、内部施策も行う、そしてもちろん外部のナチュラルなリンクも集めるといったようにハイブリットに施策を展開していきます。SEOは総合格闘技の世界で、パンチだけが強い、寝技だけが強いでは勝てず、総合のスキルを高めて上位1ページ目に君臨する10サイトの掲載位置を奪い取っていく戦いです。
ちなみにですが、狙うべきキーワードが決まりさえすれば、基本的にどんなキーワードでも上位表示させることは可能です。大切なのはその上位表示させるためにやらなくてはならない事項をやり切れるリソースと気概があるかだけです。
SEOの施策には大きく3つの種類があります。そのうちの1つがコンテンツ施策です。今も昔もGoogleはユーザーにとって最も価値のあるページをユーザーに届けたいという理念の基、ページにランクを付け順位化しています。そして最も重要なことは、ユーザーにどれだけ興味を持ってもらえるページ内容なのか、ユーザーが興味を持ってそのページ内に滞在したりアクションを起こしたりするかということであり、そのようなページであるとユーザーから支持されてそれがイコールGoogleからも評価されることになるので、ユーザーにとって有益なコンテンツを用意するというのが大大大前提になります。極論を言うと、SEOのテクニック的なことは何も考えず、自分がイチユーザーとした時に世界で一番役に立つページだ、という内容のコンテンツを用意できれば、順位は必ず上がります。
内部施策は、ウェブサイト自体の構造やHTMLコードの最適化を図ることを指します。内部施策は、Googleのクローラーに、ウェブサイトの中身を読み取りやすくし、理解しやすくするための取り組みです。イメージを下記にまとめました。
例えば、サイトやページが持っているパワーが100あるとすると、サイト構造の不備やページのHTMLコードの記載の不備で100満額を評価してくれることは少なく、50や60の評価になっていることが多いです。その不備を綺麗に整えていくことでページの評価を90や95へと100に近づけていくのが内部施策になります。持っておる100のパワーを正当にGoogleに評価してもらえるようにするのが内部施策の意義になります。但しこの内部施策は前述のコンテンツ施策の土台となるものです。あくまで最も重要なのはユーザーが求めている情報を提供するコンテンツ自体であり、このコンテンツ評価の絶対値を上げていかないと、いくら内部施策で正当に評価されたとしてもそもそもの100自体の大きさが小さいと意味がありません。この100の大きさをコンテンツの力で大きくすることで、内部施策で100へと正当に評価されることへ近づけていく意味の重要度が増してきます。内部施策は施策一覧表がありますので、この施策一覧に沿ってできているできてないを評価していけば良いです。